茶目っ気あふれるフランスの気候変動対策

投稿者: | 2017年08月02日

日本の報道ではガソリン車廃止として取り上げられた、フランス政府の気候計画。しかし、ガソリン車やディーゼル車の廃止はこの計画の一項目に過ぎません。しかも、内容が大胆だけでなく、アピールの仕方もフランス流に大胆。フランス社会を動員するためのプラットフォームの名称が、英語嫌いのフランスなのになぜか英語なのです。それがこちら

どこかで聞き覚えのあるフレーズ。そう、トランプ大統領の選挙キャンペーン中のスローガンをもじったものです。これまでもユーチュープでトランプ大統領の間違いに赤字を入れ、トランプ大統領の離脱声明に対し英語のビデオメッセージをこのセリフでしめくくったマクロン大統領ですが、これが政府の気候計画にもそのまま持ち込まれるとは。

 

科学を否定するトランプ政権に対し、「科学よ、フランスへ」と科学者受け入れプログラムも発表していますが、このプログラム用ビザの名称はこれまた英語の「グリーンビザ」。アメリカの永住権取得で有名な「グリーンカード」と、気候変動対策としての意味合いを引っ掛けてのネーミング、小技が冴えてます。

 

ただ、それで面白がって終わりとなるような内容でもないのが、この気候計画です。ざっと見ても

  • 2017年9月の国連総会で、「環境のための国際協定」を議論
  • 2018年中に「森林破壊ゼロの輸入」戦略を発表
  • 2050年にはカーボンニュートラル。それに向けた低炭素国家戦略を2018年中に発表
  • 2018年春のIPCC第47回年次総会を招聘
  • パリをグリーンファイナンスの首都にする
  • 非国家主体の活動を支援する。パリでそのためのイベントを開く

等々

 

この中の一つが「GHGを出す車はやめる」です。こうして並べてみると、日本だったら省庁間調整がつかず、お蔵入りとなること必至。政府総動員で気候変動に立ち向かう意気込みが感じられるこの計画、もちろん本当に実行されていくかどうかが肝心。すでにフランス国内のメディアは、原発依存率をどう下げていくか具体策が出されていないと指摘しています。マクロン政権の今後も要注目です。

 

 

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