パーム油の国際認証制度がグレードアップ

投稿者: | 2017年04月24日

私たちの身の回りの食品や洗剤で多く使われているパーム油は、熱帯林を破壊する四大産品の一つとして知られています。この問題に取り組み、パーム油の生産が社会環境面で持続可能なものとなることを目指して2004年に設立されたのが「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」です。RSPOが策定した認証制度は日本でも広がりを見せ始めていますが、この認証を取得するための要件をさらに進化させた「RSPOネクスト」が、遂に登場しました。

 

RSPO発表プレスリリース(日本語正式訳)

初のRSPOネクスト認証をコロンビアのパーム油生産者ダーボン社が取得

 

認証制度は参加者がいなければ成立しないため、認証取得要件を現実的水準に設定した結果、必ずしも社会環境課題に完全に応えたものと言い切れない面があります。この不足部分の改善は規格の本文を修正することで通常行われますが、今回の新規格は本体を変更するのではなく、要件を追加して、これをクリアした事業者はランクが違うことを明示できる仕組みになっています。また、この要件の追加は、パーム油の生産者側だけでなく、ユーザー側にも求められており、使用量のすべてを認証パーム油にすることが前提条件となっています。その上で使用量全体の2割以上をこの新規格に切り替えて、初めてRSPOネクストと謳うことが出来ます。

この様な進化の背景には、持続可能なパーム油への完全切り替えを公約するだけでなく、達成した企業も登場していることがあります。持続可能な原材料調達の先進的企業とそうではない企業との差が、今後より明白になっていくものと思われます